回路図の読み方 — 図記号、部品番号、そして食い違う2つの規格

電源から一周たどって回路図を読む手順、図記号と部品番号(リファレンスデザネーション)の意味、抵抗器が国際規格では長方形・米国式ではギザギザになる理由、そして回路図を論文の図として提出するときに求められる仕様。

Scientific Figure Team
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回路図は絵ではなく接続関係を描いた図です。紙の上の距離には意味がなく、意味を持つのは「つながっているかどうか」だけです。順を追って読む手順、記号の脇に添えられた文字の役割、そして自分が従うべき図記号規格はどちらなのかを整理します。

同じ回路を2通りに描いたもの。左はブレッドボード上の実装、右は図記号による回路図で、引き出し線が実物の部品と記号を対応づけています。
同じ回路を2通りに描いたもの。左はブレッドボード上の実装、右は図記号による回路図で、引き出し線が実物の部品と記号を対応づけています。 Scientific Figure で生成した画像

早わかり

電源から出発して線をたどります。分岐を選ばずに通過した部品は 直列、分かれて再び合流する経路は並列です。 記号の脇では文字が種別、数字が何番目かを表し、R1 は1番目の抵抗器、U1は1番目の集積回路です。交点の 黒丸は接続、黒丸のない交差はただ交わっているだけを意味します。 そして抵抗器は、米国系の流儀(IEEE/ANSI 315)では ギザギザ、国際規格(IEC 60617)では 長方形で描かれます。

回路図とは何か、配線図とどこが違うのか

回路図が述べているのは、どの部品が存在し、それぞれが何とつながっているかということだけです。部品が紙のどこに置かれているか、配線がどれだけ長く描かれているか、レイアウトが整然としているか散らばっているか、そのいずれも意味を持ちません。見た目がまったく違う2枚の図が同じ回路であることもあれば、きれいに整った図が動かない回路を記述していることもあります。

混同されやすい図面が3種類あり、その違いは「何を語らないか」に現れます。

回路図、いわゆるスケマティックは、標準の図記号で電気的な接続を示し、読みやすさを基準に配置されます。部品が物理的にどこに来るかは示しません。配線図は実際の導体・端子・コネクタのピン配置を示すもので、これから圧着工具を手に取る人がそのとおりに作業するため、位置が意味を持ちます。実体配線図は部品を見た目どおりに描くので、初めての人にはわかりやすく、密度が上がるとまったく使えなくなります。

9Vの電池がブレッドボードに配線され、押しボタン、抵抗器、赤色LEDが実装された写真風の図と、同じ回路の図記号による回路図を並べ、色つきの引き出し線で実物の部品と記号を対応づけた図。
1つの回路、2つの文書。左は部品がどこに来るかに答え、右は何と何がつながっているかに答えます。引き出し線が必要なのは、2つの図が形状を一切共有していないからです。抵抗器が基板の真ん中にあり、同時にループの真ん中にあるのは、このレイアウトでたまたまそうなっただけで、規則ではありません。

ここを厳密に区別する理由は、記号が自然発生的な慣習ではないからです。記号は標準化されており、それを維持する委員会は理由をこう説明しています。国際的に標準化された図記号は、製品や設備の文書を効率よく的確に作成することに寄与し、その文書の理解を助ける、と。記号とは、同じ形が、言語を共有しない読者にも同じ意味で届くという約束にほかなりません。

ほぼすべての回路図が読める図記号

国際的な図記号の体系はIEC 60617で、印刷物ではなくデータベースとして維持されています。データベース形式に変換された最初のIEC規格でもあります。現在およそ1900個の記号を収め、それぞれに参照番号、英語とフランス語の名称、GIF形式の図が与えられ、一部はベクター化されたEPSでも提供されます。このデータベース自身が、IEC 60617の公式な出典であると明言しています。

とはいえ、回路図を読むのに1900個は必要ありません。専門分野の外であれば、10個あまりでほぼ足ります。

部品記号の形働き
電池・セル長い線と短い線が交互に並ぶ平行線。長いほうがプラス回路全体が基準とする電圧を供給する
抵抗器ギザギザ(米国系)、または単純な長方形(国際規格)電流を制限し、分圧によって電圧を決める
コンデンサ間隔をあけた2枚の平行な極板電荷を蓄える。直流を遮り、変化する電流を通す
有極性コンデンサ一方が直線、他方が曲線の極板に+の印同上。ただし向きを合わせて接続する必要がある
ダイオード棒線に向かう塗りつぶした三角形三角形から棒線の向きにだけ通す
LED小さな矢印が2本出ているダイオード一方向にだけ通し、そのあいだ発光する
スイッチ2つの小さな白丸のあいだの、跳ね上がった線開いているあいだ経路を断つ
押しボタン接点の上にプランジャーが描かれたスイッチ押しているあいだだけ閉じる
ランプ斜め十字の入った円電流を光と熱に変える
インダクタ線の上に並ぶ複数の輪または山磁界にエネルギーを蓄え、電流の変化を妨げる
接地(グランド)下にいくほど短くなる横線の重なりすべての電圧を測る基準点
NPNトランジスタ縦のベース線と2本の斜めの端子。一方に外向きの矢印小さなベース電流ではるかに大きな電流を制御する
集積回路ピン番号と品番が入った単純な長方形データシートに書かれていることすべて

この表が形を「描写」していて「再現」していないのには理由があります。どちらの規格団体も、規範となる図そのものを無償では公開していません。IEC 60617は年間CHF 280で更新するサブスクリプション形式のデータベースであり、米国側の規格は購入が前提です。特定の記号について権威ある図面が必要な場合、たとえば正確な比率や、IEEE 315が定めるモジュラーグリッド上の接続点の位置が必要な場合、それらが載っているのはその文書だけです。出所のわからない記号一覧表は代わりになりません。

記号の数について1点だけ注記します。IEC 60617:2026 DBのウェブストア上の記載は「1500個以上」、データベース自身のトップページは「約1900個」となっています。本記事では、自らを公式な出典と位置づけているページの数字を採りましたが、IECの2つのページが食い違っていること自体は、黙って一方を選ぶよりも書いておくべきだと考えます。

抵抗器の記号が米国式と欧州式で違う理由

流儀をまたいで図を読む人がまず戸惑うのがここです。答えは、2つの規格が並立していて、しかも両者のたどってきた道がまるで違う、ということに尽きます。

IEC 60617は現役です。 IEC専門委員会TC 3が維持し、印刷物ではなくデータベースであるがゆえに継続的に改訂され、最新版のIEC 60617:2026 DBは2026年3月4日に公開されました。各国委員会が、フィンランド語・日本語・デンマーク語・中国語のローカライズ版を維持しています。

IEEE/ANSI 315-1975はそうではありません。 正式名称は IEEE Standard for Graphic Symbols for Electrical and Electronics Diagrams (Including Reference Designation Letters) で、1975年9月4日にIEEE標準化委員会が、同年10月31日にANSIが承認し、12月29日に発行、再確認は1993年12月2日の一度だけです。そして2019年11月7日にInactive-Reservedへ移されました。今年描かれるすべての米国式回路図の記号は、51年前を最後に改訂されず、7年前に非活動へ移された文書にさかのぼります。

IEC 60617IEEE/ANSI 315
最新版IEC 60617:2026 DB、2026年3月4日315-1975
状態発行済み、継続的に維持2019年11月7日よりInactive-Reserved
最終再確認該当なし(データベースとして維持)1993年12月2日
形態サブスクリプション型データベース、約1900記号購入する文書
抵抗器の描き方単純な長方形ギザギザ
維持主体IEC専門委員会TC 3IEEE SA標準化委員会

実務上の結論はこうです。ギザギザで描かれた抵抗器と長方形で描かれた抵抗器は同じ部品であり、どちらも誤りではありません。どちらを描くべきかを決めるのは、読者と、従うことを求められている規格であって、自分が先に習ったほうではありません。抵抗器は目につきやすい相違ですが、相違はそれだけではなく、個々の記号について確実な答えを得る方法は、出所の怪しい一覧表ではなく規格そのものにあたることだけです。

なお、両者を近づける努力は最初から意図されていたものでした。IEEE 315-1975の概要には、当時承認されていたIECの勧告と整合させるために相当の努力が払われた、と記録されています。2つの流儀は対立するものとして生まれたわけではなく、一方が改訂されなくなっただけです。

記号の脇にある文字と数字が示すもの

記号が示すのは部品の種類です。その脇のラベルが示すのは、どの1個であるか、そしてそれが何であるかです。

このラベルをリファレンスデザネーション(部品番号)と呼び、構造は決まっています。種別を表す文字、その図の中での通し番号、そして多くの場合そのあとに値が続きます。R1 220Ω であれば、R は抵抗器、1 はこの図で1番目、220Ω は調達すべき仕様です。文字の意味さえ知っていれば、初めて見る図でも番号の順に読み進められます。

文字種別読み方
R抵抗器R1、R2 — 値はΩ、kΩ、MΩ
CコンデンサC1 — 値はpF、nF、µF
LインダクタL1 — 値はµH、mH
DダイオードD1 — 品番、または単にLED
QトランジスタQ1 — 品番、たとえば2N3904
U集積回路U1 — 品番、たとえば555
SスイッチS1 — 値はなし。種類は記号が示す
KリレーK1 — コイル電圧
TトランスT1 — 巻数比または二次側電圧
FヒューズF1 — 定格電流(A)

これらの文字はどちらの規格でも規範的に定義されており、完全な一覧はこの表ではなく有償の文書の側にあります。米国系ではIEEE 315がそれを担い、規格名そのものに文字の規定が含まれることが明記されています。国際的にはIEC 81346-2:2019の役目で、197ページの水平規格として、定義されたオブジェクトクラスとそれに対応する文字コードによる分類体系を定め、リファレンスデザネーションでの使用を主な用途としています。

2019年版には、開くことがなくても知っておく価値のある変更があります。分類の入口となるクラスが、対象が物理的に何であるかではなく、その固有の機能を反映するように定義し直されました。第3版は現在準備中で、2026年9月の発行が見込まれています。

部品番号と説明書きの違いは、同じ回路の2つの版を並べるとすぐにわかります。

部品番号で標識された直列回路の回路図。9Vの電池、S1押しボタン、R1 220Ωの抵抗器、LEDが描かれ、電流の向きを示す赤い矢印にIの記号が添えられている。
回路図が本来そうあるべき標識のしかた。種別の文字、通し番号、値の順です。赤いIは慣用電流の向きを示す読解の補助であって、回路の一部ではありません。
同じ直列回路を、部品番号ではなく言葉で標識した図。9V Battery、Push Button Switch、220 ohm Resistor、LEDと記され、青い矢印にConventional Current Flowと添えられている。
同じ回路を、ラベルを言葉で書き下したもの。初見では読みやすく、2回目以降はどんどん読みにくくなります。何ひとつ名前で指し示せないからです。部品表も、基板のシルク印刷も、実験方法の一文も、R1と呼べる必要があります。

言葉で書いた版は親切ですが、規模に耐えません。部品番号があるのは、回路図と部品表と基板と論文の本文とが、同じ対象を指せるようにするためです。「220 Ωの抵抗器」と書いた実験方法は、2本目が現れた瞬間に曖昧になります。「R1」と書いた方法は決して曖昧になりません。

図の上で直列と並列を見分ける

たどってください。これは公式ではなく、読解の手順です。

電源の一方の端子に指を置き、線に沿って進みます。もう一方の端子に着くまで、2つの経路から選ぶ場面が一度もなければ、通ってきたものはすべて直列です。 同じ電流がそのすべてを流れ、各部品にかかる電圧の和が電源電圧になります。線が接続点で分かれ、別の接続点で再び合流していれば、その枝どうしは並列です。 各枝には同じ電圧がかかり、それぞれの電流の和が接続点に流れ込む電流と等しくなります。

実際の図では、これが思ったほど簡単にいかない理由が2つあります。

黒丸が意味を担っています。 線が集まる位置の黒丸は、そこで導体が接続されていることを示します。黒丸のない交差は接続されておらず、紙の上で交わっているだけです。黒丸の描き落としと意図的な交差は、粗いコピーや圧縮されたスクリーンショットでは区別がつかなくなるため、丁寧な製図では十字の接続そのものを避け、少しずらした2つのT字接続として描きます。1つの黒丸だけに意味を負わせないためです。

ほとんどの回路はどちらでもありません。 純粋な直列回路と純粋な並列回路は教材の中の存在です。実際の回路は直並列であり、読み方はまとまりを見つけることです。並列の一組を見つけたらそれを1つの部品とみなし、残りをたどれば、たいていは一続きの直列として読み切れます。

順を追って読む — 実例で確かめる

小さな回路1つで、手順を最初から最後まで通してみます。

同じ直列回路を、濃紺の青焼き風の背景に白い線画で描いた図。9Vの電池、S1押しボタン、R1 220Ωの抵抗器、LEDが1つの長方形のループを構成している。
同じ回路を青焼き風に仕上げたもの。見た目を変えても読み方は何ひとつ変わりません。標準の図記号があることの意味は、まさにそこにあります。
  1. 電源を探します。 9 Vの電池で、+と−の端子が示されています。回路内のすべての電圧は、この−端子を基準に測ることになります。
  2. プラス端子から出発します。 線はS1、押しボタンへ向かいます。開いた状態で描かれているので、誰かが押すまでこの回路は動きません。これは記号が教えてくれる情報であって、部品表にはない情報です。
  3. 経路の次はR1 220Ωです。 直列に入った抵抗器です。線は1本しかないので、ここで分岐は起こりません。
  4. 続いてLEDです。 有極性で、三角形がアノード、棒線がカソード、電流は三角形から棒線へ流れます。逆に接続すれば回路は動かず、見えるものは何もありません。記号から出ている2本の矢印が、通常のダイオードとの区別です。
  5. マイナス端子へ戻ります。 分岐のない1つのループなので直列回路であり、ボタン、抵抗器、LEDのすべてに同じ電流が流れます。

ここまでが「図を読んだ」段階です。「図を確かめた」段階ではありません。そして役に立つ仕事は、その差のところにあります。

次に、定数を部品と突き合わせます。 よく使われる5 mmの赤色LED、Kingbright WP7113IDを例にとります。データシートによれば、順電圧は10 mAで標準1.9 V、直流順電流の絶対最大定格は30 mAです。電池が供給する電圧のうちLEDが受け持たない分は抵抗器にかかるので、このループを流れる電流は (9 V − 1.9 V) ÷ 220 Ω、およそ32 mAとなり、その部品の絶対最大定格をわずかに超えます。抵抗器の消費電力も約0.23 Wで、1/4 W品ではほとんど余裕がありません。

470 Ωに置き換えて同じ計算をすると、およそ15 mAと0.11 Wになり、どちらも定格の内側に十分収まります。9 Vと220 Ωの組み合わせは教科書の定番であり、生成された回路図にも当然のように現れます。当社のものも例外ではありません。直列回路であることは、図を読めばわかります。部品がデータシートの限界を超えて使われていることは、計算しなければわかりません。

同じ回路を描く4つの流儀と、その使い分け

この記事では同じ回路が4通りの仕上げで4回登場しました。それ自体が、ここで言いたいことの証拠になっています。意味を担うのは記号であり、仕上げが担うのは読者です。

同じ直列回路をホワイトボードにマーカーで手描きした図。9V、S1、R1 220Ω、赤いLEDのラベルが手書き文字で添えられている。
標準の図記号をフリーハンドで描いたもの。仕様書ではなく説明の語り口であり、スライドではまさに適切、原稿では不適切です。

標準の回路図が既定であり、残る3つはいずれも特殊な場合です。論文、学位論文、データシート、実験ノートに載せるべきはこれです。4つのうち、その場にいなかった読者に対して曖昧さを残さないのはこれだけだからです。

手描きの仕上げは、考えながら話している調子で読まれます。 教材やスライド、そしてブログ記事では有効です。仕上がりすぎた図は、問いがすでに決着したかのように見せてしまうからです。読者が実際に組み立てる可能性のあるものには向きません。

青焼き風はプレゼンテーションのための意匠です。 表紙のスライドでは映えますが、インクを1ページ分消費し、グレースケール変換で崩れ、印刷された予稿集の暗い背景を読者が目を細めて見ることになります。図が根拠ではなく装飾である場所で使ってください。

実体配線図やブレッドボード図は、部品を手にしている人のためのものです。 物理的な配置を示し、接続関係を隠します。回路図がしていることのちょうど裏返しです。

白いブレッドボード上に回路を組んだ様子を真上から描いた図。9Vの電池とスナップコネクタ、押しボタン、カラーコードのついた抵抗器、赤色LEDが配置され、それぞれに吹き出しのラベルがついている。
実体配線の図。初めての人が部品を配置するのに必要なものはすべて揃っており、抵抗器が回路の正しい側に入っているかを判断する材料は何ひとつありません。

だからこそ組み立て手順書には、たいていその両方が、引き出し線でつながれて並びます。この記事のカバー画像に使ったレイアウトがまさにそれです。回路図は何と何がつながっているかに答え、実体配線図はどの部品がどこに来るかに答えます。初めて何かを組み立てる読者は、その2つを同時に問うています。

論文・学位論文・ポスターに載せる回路図

回路図が原稿の中の図になった時点で、二つめの規則群が働きはじめます。こちらは規格団体ではなく学術誌のものです。回路図であればIEEEの著者向けガイドラインが自然な参照先になり、その内容は具体的です。

要件IEEEの学術誌論文
推奨形式ベクター形式: PS、EPS、PDF
受理される形式PS、EPS、PDF、PNG、TIFF。JPEGは著者近影のみ。VSD、GIF、BMPは処理できない
カラー・グレースケールのラスター画像300 dpi超
白黒の線画600 dpi超
1段幅3.5 in / 88.9 mm / 21パイカ
2段幅7.16 in / 182 mm / 43パイカ
最大寸法7.16 × 8.8 in / 182 × 220 mm / 43 × 52パイカ
フォントHelvetica、Times New Roman、Arial、Cambria、Symbol。埋め込むかアウトライン化する
文字サイズ原寸で見たときおよそ9〜10ポイント
ファイル名筆頭著者の姓の最初の5文字に通し番号を付す(例: gonza1.tif)

このうち3つは、回路図でとくに落とし穴になります。

回路図は線画なので、基準は300 dpiではなく600 dpiです。 よく知られた300 dpiという数字は、写真とグレースケール画像に対する要求です。白地に引かれた細い黒い線はラスター化の最悪条件であり、IEEEがその2倍以上を求めているのはまさにそのためです。より確実な答えは、そもそもラスター化しないことです。ベクターで提出すれば、この問いは消えます。

文字サイズは、描いたときの大きさではなく最終寸法で測ります。 ゆったりした大きなラベルを持つ生成された図も、88.9 mmの段に置かれた瞬間、4ポイントのラベルを持つ図に変わります。縮小は文字も含めてすべてを一様に縮めるからです。縮小に耐える科学図表の作り方で、これがどこから破綻するのか、作業中の幅ではなく最終的な幅を前提に作るにはどうするのかを扱っています。

グレースケールで確認します。 IEEEのアクセシビリティに関する指針は、グレースケール印刷から図の内容が正しく読み取れるかを確認すること、そして意味を色だけでなく形にも担わせることを著者に求めています。回路図では、信号経路を示す赤い強調は、赤であると同時に破線でもある必要がある、ということになります。

投稿先がIEEEでなければ数値は変わりますが、構造は変わりません。よく参照される代表的な例についてはScientific ReportsとNature Portfolioが図に求める仕様にまとめています。図の行き先が原稿ではなくボードであれば、研究ポスターの作り方が、2メートル離れて読まれる図という別の問題を扱っています。

制約を1つ、正直に書いておきます。生成された図はラスター画像であり、どれだけ再サンプリングしてもベクターにはなりません。投稿先がEPSやPDFを求めるなら、生成された図はあくまで下書きとして扱い、採用した版をベクター編集ソフトかEDAツールで描き直してください。

よくある質問

回路図はどう読めばよいですか。 電源から出発し、線をたどって記号を順に読み、出発点に戻ったところで終わります。分岐がなければ直列、分かれて合流していれば並列です。そのうえで定数をデータシートと突き合わせます。回路図は正しく描かれていても定数が誤っていることがあります。

回路図の記号は何を表していますか。 それぞれが1つの部品を表し、規格によって定義されています。国際的にはIEC 60617、米国ではIEEE/ANSI 315です。専門分野の外であれば10個あまりでほぼ足ります。

抵抗器の記号が長方形の図とギザギザの図があるのはなぜですか。 規格が2つあるからです。国際規格は長方形、米国系はギザギザで、指す部品は同じです。IEC 60617は継続的に維持され最新版は2026年3月、IEEE 315は1975年以降改訂されず2019年11月にInactive-Reservedとなりました。

回路図のR1は何を意味しますか。 その図における1番目の抵抗器です。文字が種別、数字が通し番号で、値は通常そのあとに続きます。

図を見て直列か並列かを見分けるにはどうしますか。 電源の一方の端子からもう一方までたどります。枝を選ぶ場面がなければ直列、経路が分かれて合流していればその枝は並列です。

回路図の黒丸は何を意味しますか。 その点で線が接続されていることを示します。黒丸のない交差は接続されていません。

回路図(schematic)と回路図(circuit diagram)は同じものですか。 日常的な用法では同じです。配線図は別物で、実際の導体と端子を示し、位置が意味を持ちます。

学術誌に載せる回路図にはどれくらいの解像度が必要ですか。 ラスターで出すなら600 dpi超です。回路図は白黒の線画にあたるためです。ベクターが推奨で、そうすればこの問い自体がなくなります。

次に読むもの

いま図を読んでいる最中なら、まず経路をたどり、次に計算してください。記号に名前をつけるのは簡単なほうの半分であり、過電流のLEDや逆向きのコンデンサを見つけることは決してない半分です。

原稿のために描いているなら、体裁より先に形式を決めます。学術誌が受け付けるならベクター、受け付けないなら600 dpi、そして文字は作業中の幅ではなく最終的に収まる段幅を前提に作ります。この議論の詳しい版が縮小に耐える科学図表の作り方です。

数分のうちに標識つきの回路図が要るなら、回路図メーカーが一文から標準の図記号で下書きを起こします。上に示した4つの仕上げのいずれでも生成できます。その図がどこかへ出ていく前に、返ってきた定数をデータシートと突き合わせてください。

参考資料

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  2. IEC 60617:2026 DB — publication recordInternational Electrotechnical Commissionhttps://webstore.iec.ch/publication/27232026年8月16日 閲覧
  3. IEC TC 3 — Graphical symbols for diagramsInternational Electrotechnical Commissionhttps://tc3.iec.ch/tc-activity/graphical-symbols-for-diagrams/2026年8月16日 閲覧
  4. IEEE/ANSI 315-1975 — Graphic Symbols for Electrical and Electronics Diagrams (Including Reference Designation Letters)IEEE Standards Associationhttps://standards.ieee.org/standard/315-1975.html2026年8月16日 閲覧
  5. IEC 81346-2:2019 — Structuring principles and reference designations, Part 2: Classification of objects and codes for classesInternational Electrotechnical Commissionhttps://webstore.iec.ch/en/publication/291812026年8月16日 閲覧
  6. IEEE Author Center — Graphics: Resolution and SizeIEEEhttps://journals.ieeeauthorcenter.ieee.org/create-your-ieee-journal-article/create-graphics-for-your-article/resolution-and-size/2026年8月16日 閲覧
  7. IEEE Author Center — Graphics: File FormattingIEEEhttps://journals.ieeeauthorcenter.ieee.org/create-your-ieee-journal-article/create-graphics-for-your-article/file-formatting/2026年8月16日 閲覧
  8. IEEE Author Center — Create Graphics for Your ArticleIEEEhttps://journals.ieeeauthorcenter.ieee.org/create-your-ieee-journal-article/create-graphics-for-your-article/2026年8月16日 閲覧
  9. Kingbright WP7113ID — T-1 3/4 (5mm) Solid State Lamp datasheetKingbrighthttps://www.kingbrightusa.com/images/catalog/spec/wp7113id.pdf2026年8月16日 閲覧

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