このサイトで作った図をそのままSCI誌の投稿に使えるのか、と読者から質問をいただきました。正直に答えるとイエスかノーでは済まないので、14の出版社と3つの倫理団体が何を定めているかを、凡例に書くべき文言まで含めて平易にまとめます。

いただいた質問は一行でした。このサイトでAIを使って作った図は、SCI誌への投稿に使えるのか。正面から答える価値のある問いで、正面から答えると「二つのことによる」になります。図が何を示すか、そしてどこに出すか。以下はその二点を、各出版社のページを2026年9月21日に読んで整理したものです。
表の前に一つだけ。AI規定は投稿規定の中で最も動きの速い部分です。Elsevierのページには2年前には存在しなかった三分類が載り、Nature Portfolioのページはリスク段階の枠組みに書き換えられています。この記事で見るべき点を押さえたうえで、投稿当日に投稿先の規定ページを開いてください。
AI生成の図を認めている出版社はどこか
表は14社を横断しています。「説明図」とは、測定値ではなく考えを示す図のことです。ワークフロー、経路の模式図、タイムライン、概念図がこれに当たります。「データ画像」とは、それ自体が証拠になるものです。顕微鏡像、ブロット、ゲル、スキャン、患者や標本の写真です。自分の数値から描いたプロットはその中間に位置し、出版社が分けて扱っている場合は列の中で区別しています。
| 出版社 | 説明図(図解・模式図) | データ画像(顕微鏡像・ブロット・スキャン) | 開示の場所 | 根拠文書 |
|---|---|---|---|---|
| Elsevier | 可。著者が正確性を確認すること。グラフィカルアブストラクトに汎用の画像生成AIは使用不可 | 不可。明るさ・コントラスト・カラーバランスの調整も含む | 図のキャプション(ツール名・バージョン・使い方)と論文のAI開示文。データ可視化は方法の節 | Generative AI policies for journals |
| Cell Press | 可。Elsevierの規定に準じる | 不可。表紙アートも編集上の例外がない限り不可 | 図の凡例と全体のAI開示文 | Journal policies |
| Nature Portfolio | 記載なし。規定は緑・黄・赤のリスク枠組みで、図解はどの区分にも挙がっていない | 禁止と明記されているのは「フォトリアルな画像(ディープフェイク)の作成」のみ。画像操作の規則は別途適用 | 全区分で開示が期待される | Editorial policies: AI |
| Science各誌 | 編集者の明示的な許可がなければ不可 | 編集者の明示的な許可がなければ不可 | 投稿時のカバーレター。方法または謝辞 | Editorial Policies |
| Wiley | イラストとデータ可視化は可。開示と検証が条件 | AIで編集した写真は不可。「事実・証拠となる画像」は不可 | 投稿時と原稿内。キャプションの例文あり | AI Guidelines for Researchers |
| Taylor & Francis | 概念図・フロー図・データ可視化は可 | 研究成果や臨床出力の生成・加工は不可 | 規定ページには「透明性」以上の指定なし | AI Policy |
| JAMA Network | AIで作った臨床イラストは、研究デザインの一部でない限り不可 | AIで生成・加工した臨床画像は、研究デザインの一部でない限り不可 | 謝辞。ツール名・バージョン・製造元・日付・用途 | Instructions for Authors |
| BMJ | 透明な説明があれば検討対象。適否は編集者が判断 | 写真・画像にも同じ規定が適用。画像の完全性に関する規則は変わらず | 寄稿者の節。研究で使った場合は方法 | AI use policy |
| IEEE | 開示すれば可 | 個別の記載なし | 謝辞。AIシステム名と、生成した箇所 | Submission and Peer Review Policies |
| Frontiers | 可。図が示すデータと一致するか確認すること | 画像操作の規則が適用。要素の追加・削除・改変は不可 | 謝辞と方法。名称・バージョン・モデル・提供元。プロンプトは補足資料として添付を推奨 | Policies and publication ethics |
| Sage | 開示すれば可(「代表的なイラストやインフォグラフィック」) | 「独自の研究画像として提示された生成画像」は不適切な使用として列挙 | 方法または謝辞。投稿時に申告 | Artificial intelligence policy |
| MDPI | 申告すれば可 | 画像操作の規則が適用 | 投稿時に申告。詳細は材料と方法、ツール名は謝辞 | Research and Publication Ethics |
| PLOS | 個別の記載なし。AIの寄与はすべて報告が必要 | 画像操作の規則が適用 | 方法の中の専用の節(または謝辞) | Ethical Publishing Practice |
| ACS Publications | 未確認。執筆時点で著者ガイドラインのページを読めなかった | 未確認 | 未確認 | — |
この表から二つの傾向が読み取れます。第一に、データ画像にAIを触れさせてよい出版社は一社もありません。生成も、見栄えの調整もです。第二に、図解については多くの出版社が今は使用を認めており、条件はそれを明記することと、内容に責任を持つことです。厳しい側の例外がScienceとJAMAで、Scienceは事前の許可を求め、JAMAはAIによる臨床イラストを一律に断っています。
模式図かデータか。結論を分ける一つの問い
このページから一つだけ持ち帰るなら、この区別にしてください。最も明確に書いているのがElsevierで、Cell Pressの各誌も同じ三分類を使っているので、その言い回しを頭に入れておく価値があります。
**説明図(explanatory images)**は概念、過程、関係を図示するものです。フローチャート、決定木、タイムライン、概念の模式図、実験ワークフロー図。Elsevierは、キャプションと論文のAI開示文で開示することを条件に、これらの作成をAIで支援してよいとしています。
**研究・データ画像(research and data images)**は研究データや結果を示すものです。Elsevierはこれを二つに分けます。プロットやヒートマップなどのデータ可視化は、方法の節に記した再現可能な手順で元データから直接導かれる場合に限り、AIの支援を使えます。顕微鏡像、組織像、ウエスタンブロット、放射線画像、患者画像といった一次研究画像は、AIで生成も加工もしてはなりません。規定はさらに、明るさ・コントラスト・カラーバランスの調整もこれに含まれ、確立された画像処理ソフトでのみ行うべきだと付け加えています。
グラフィカルアブストラクトと表紙アートには第三の規則があります。汎用の生成AI画像ツールでグラフィカルアブストラクトを作ってはなりません。Elsevierは、ライセンス条件が明確な専用の科学イラストツールを使い、キャプションにツール名を記すよう勧めています。これらの雑誌がその一枚に何を求めるかは、グラフィカルアブストラクトの要件の記事にまとめてあります。
Wileyも言葉は違えど同じ線を引いています。イラストとは、実際の研究データを表示せずに概念・過程・系を視覚化したもので、開示すればAIを使ってかまいません。研究論文の写真は研究過程の証拠であり成果物なので、AIによる補正は認められません。Taylor & Francisは、過程の概念図、フロー図、教育用イラストにはAIを認め、研究結果、臨床検体、診断画像には禁じています。
つまり、下の図は開示さえすればほぼどこでも通ります。同じツールで「きれいにした」顕微鏡像は、どこでも通りません。

雑誌が本文より画像に厳しい理由
規則がなぜこの形になっているかを知っておくと、規定に書かれていないケースで雑誌がどう言うかを予測できます。
AIの助けを借りて書いた段落は、読めば確認できます。顕微鏡像は、見ても確認できません。それ自体が証拠であり、本物か生成物かを読者が見分ける手段はないからです。だからこそ画像の完全性に関する規定は、生成AIが登場するはるか前から、データ画像の要素を動かす・消す・入れることを禁じてきました。Scienceは一文で言い切っています。研究論文に示す画像は元データを正しく表していなければならない、と。生成AIは規則を変えたのではなく、破るのを簡単にしただけです。
図解は違います。何かの証拠ではなく、著者が理解していることの描画であり、読者は自分の知識と論文の方法に照らして判断します。だから出版社は、すべての要素の背後に人間が立つという条件で、許可する余地があるのです。Elsevierの規定は、投稿するすべての画像の正確性と独自性を確保する責任は著者にあるとしています。Wileyは、AIが生成した図解が確立された知見を正確に表し、事実の誤りを含まないことを検証しなければならないとしています。Frontiersは、生成AI技術で作成・編集した図は、原稿に示すデータを正確に反映しているか確認しなければならないとしています。
三つの文を並べれば取引の中身は明らかです。ツールは使ってよい。ツールを言い訳にしてはならない。
誰も確認しなかった場合。Frontiersの撤回事例
2024年2月、Frontiers in Cell and Developmental Biologyは、AI生成の図を載せた精原幹細胞に関する総説を掲載しました。査読は通っていました。数日のうちに読者が図を共有し、雑誌は掲載から3日後に論文を撤回しました。今も公開されている撤回通知にはこうあります。「掲載後、AI生成の図の性質について懸念が寄せられた。本論文はFrontiers in Cell and Developmental Biologyの編集上および科学上の厳密性の基準を満たしていないため、撤回された。」
この事例で注目すべき点は二つあります。総説だったので、図はデータではなくイラストであり、多くの出版社が認めている区分でした。そしてFrontiers自身の規定は、謝辞に記せばAI生成の図を認めています。それでも論文は撤回されました。図が、見られることに耐えられなかったからです。許可は必要条件であって、十分条件ではありません。
実務上の教訓は「AIの図を避けろ」ではありません。AIの図も手描きの図と同じ試験に合格しなければならない、ということです。ラベル、矢印、比率のすべてを、その分野の査読者に対して弁護できるか。ラベルが意味をなさない、構造が架空である、経路が逆向きに走っている、そのどれか一つでも図は誤りで、描いたのがツールだという事実は弁護になりません。
AIを使った図の開示のしかた
表に載せたすべての出版社が開示を求め、その背後にある倫理団体も同意見です。COPEの見解表明は、論文の画像や図的要素の作成にAIツールを使った著者は、材料と方法またはそれに準ずる節で、どのツールをどう使ったかを透明に開示しなければならないとしています。ICMJEは、雑誌が著者にAI支援技術の使用有無の開示を求めるべきだとし、チャットボットと並べて画像生成ツールを名指ししています。WAMEは、ツール、そのバージョン、文章を表や図解に変換するのに使ったプロンプトを求めています。
正確な記載場所は出版社によって異なるので、短くまとめます。
- Elsevier、Cell Press、Wiley — 図の凡例と、論文全体のAI開示文。
- IEEE — 謝辞。システム名と、生成した箇所を明記。
- JAMA — 謝辞。ツール名、バージョンと拡張番号、製造元、使用日、用途、著者が責任を負う旨の一文。
- PLOS、MDPI、Frontiers — 方法の節。MDPIとFrontiersでは謝辞にもツール名を再掲。
- BMJ — 寄稿者の節。AIが研究の一部なら方法。
- Sage — 方法または謝辞。投稿時にも申告。
Elsevierはキャプションの例文を二つ示しており、写すならこれです。編集者が探している二点、すなわちAIが下書きを作ったことと人間が仕上げたことが、どちらも書かれているからです。
Figure 1. Schematic overview of study design. Initial image generated using [NAME OF TOOL/SERVICE] and subsequently edited by the authors. All elements were reviewed for accuracy and completeness.
Figure 2. Workflow diagram. Draft created with [NAME OF TOOL/SERVICE]. The final figure was refined and verified by the authors.
当サイトで作った図については、推奨するクレジットの一行が同じ役目を果たし、加えて編集者が求めることの増えている要素、つまり出所を自分で確認する手段を添えます。
Created with scientificfigure.com (License SF-2026-XXXXXX).
この番号は出版ライセンス証明書のもので、有料プランならエディターのExportメニューから発行できます。誰がいつ図を生成したか、元ファイルのフィンガープリント、適用されるライセンス条件が記録されます。査読者を含め誰でも、scientificfigure.com/verifyで番号を入力するか図のコピーをドロップすれば、記録と照合できます。証明書に何が含まれ、何を主張しないかは出版ライセンスのページで説明しています。
AI生成の図の権利は誰のものか
この問いの中には二つの問いが隠れていて、雑誌の関心の持ち方は異なります。
一つ目は著作権です。米国著作権局は2025年1月に、AI出力の著作物性に関する報告書を公表しました。結論は、現段階ではプロンプトだけでは入力した人に出力の著作権は生じにくい、というものです。ただし同時に、AIが道具として使われ、人間が含まれる表現要素を決定できた場合には、多くの状況で出力の全体または一部が保護されうるとも述べています。図の場合、その人間の寄与とは編集です。何を残すか選び、誤りを直し、パネルを配置し、ラベルを書く。それを多くやるほど、法的な意味で図はあなたのものになります。「下書きを作り、編集する」という手順が正しい理由が、ここにもう一つあります。
二つ目は編集者が実際に尋ねる問いです。この画像を掲載する権利があるか、誰かの作品を写していないか。Wileyのガイダンスが最も直接的です。著者は、AI技術がコンテンツの所有権や著作権を主張せず、利用方法に制限を課さないことを確認しなければならないとし、AI生成のイラストは学習データ由来の視覚要素を含みうると警告しています。JAMAは、AI生成コンテンツを掲載する権利や許諾を、AIサービスや権利者の定めに従って、方法の節または図の凡例に記すよう求めています。Elsevierは、イラストツールの無料版が教育用や内部利用に限られ、学術誌への掲載を許していない場合があると注記しています。
したがって投稿前に、使ったツールの利用規約を読み、その出力を学術誌に、印刷とオンラインの両方で、雑誌のライセンスのもとで掲載できることを確かめてください。当サイトの利用規約は、生成した図について当社が保有するすべての権利を、出版、発表、教育、商用利用のために利用者へ譲渡しており、ライセンス証明書はその譲渡の記録です。あえて著作権登録ではなくライセンスと呼んでいるのは、AI出力の著作権上の地位が、著作権局の報告書が述べるとおり未解決の問いだからです。競合ツールの無料プランに掲載可と書かれていなければ、不可と受け取ってください。どのツールが無料プランで掲載を制限しているかは、BioRenderの代替ツールの比較記事に記しています。
査読を通り抜けるための作業手順
各社の規定を合わせると、一つの筋の通った手順が浮かびます。図ごとに回せるチェックリストとして示します。
-
ツールを開く前に、図がどの区分かを決める。 測定値、観察、標本、患者を示すなら、AIは対象外で、AIによる見栄え調整も対象外です。考え、過程、設計を示すなら先へ進みます。
-
投稿当日に、投稿先雑誌の規定ページを確認する。 出版社のブログ記事ではなく規定ページです。Science系の雑誌なら、先に編集者へメールします。JAMA Networkの雑誌で図が臨床イラストなら、別の方法で描きます。
-
レンダリングは下書きとして扱う。 開いて、すべてのラベル、矢印の向き、数、解剖学的・化学的な細部を、自分の知識と方法の記述に照らして確認します。上の図は軸ラベルに余計な記号が付いて返ってきました。それが普通の結果であり、この工程がある理由です。当サイトのエディターでは要素がすべて分離されているので、修正は再生成ではなくクリック一つです。仕上がった図がサイズ、文字、ファイル形式で満たすべき条件は、科学的な図の作り方の記事にまとめています。
-
雑誌が求める形式で書き出す。 図解は、雑誌が受け付けるならベクター形式。そうでなければ指定解像度のラスター画像。AIを使ったからといって、この規則は何も変わりません。
-
雑誌が指定する場所に、出版社自身の例文を使って開示を書く。 ツール名を挙げ、人間が結果を検証したと書きます。バージョン番号や日付を求める雑誌なら、それも含めます。
-
出所の記録を残す。 Elsevierは、AI使用の文書の提出を著者に求めることがあるとし、Frontiersはプロンプトを補足資料として添付するよう勧めています。ライセンス証明書、最低でもプロンプトと日付があれば、その要請に一週間ではなく一分で応じられます。
もう一つだけ。この記事の発端は、投稿を控えた読者からの質問でした。ここで作った図が査読付き論文に載った場合、当サイトの先駆者プログラム(Pioneer Program)は、サイトを使った発表済み研究にクレジットを付与しています。お願いするのは論文を教えていただくことと、差し支えなければタイトルの掲載を認めていただくことだけです。どの図が実際に査読を通ったのかを知る、当社にとってはツールを改善するいちばん確かなフィードバックです。
よくある質問
AI生成の図はSCI誌への投稿に使えますか?
ワークフロー、経路図、模式図、概念図といった説明図であれば、主要出版社の多くで使えます。条件は、図を自分で確認・編集し、凡例でツールを開示することです。Elsevier、Cell Press、Wiley、Taylor & Francis、Frontiers、Sage、BMJ、IEEE、MDPIの現行規定がそう定めています。顕微鏡像、ブロット、ゲル、スキャン、患者写真などデータを示す画像については、AIによる生成・加工を認める出版社はありません。イラストについて厳しい例外がScienceとJAMAで、ScienceはAI生成画像すべてに編集者の明示的な許可を求め、JAMAはAIで作った臨床イラストを受け付けません。
AIで作った図であることを申告する必要はありますか?
あります。調べた範囲では例外なしです。COPE、ICMJE、WAMEがいずれも開示を求め、各出版社は記載場所を指定しています。ElsevierとCell Pressは図の凡例と論文のAI開示文、IEEEは謝辞、PLOSとMDPIは方法の節、JAMAは謝辞にツール名・バージョン・製造元・使用日を書くよう求めます。却下や出版後の訂正につながるのは使用そのものではなく、開示を怠ることです。
グラフィカルアブストラクトをAIで作ってもよいですか?
ElsevierとCell Pressでは、汎用の画像生成AIは使えません。規定では、ライセンス条件が明確な専用の科学イラストツールで作成し、キャプションにツール名を記すよう求めています。調べた他の出版社はグラフィカルアブストラクトを特別扱いしておらず、イラスト一般の規則が適用されます。
NatureはAI生成の図を認めていますか?
2026年9月時点のNature PortfolioのAI規定は、禁止事項の一覧ではなくリスク段階に基づく枠組みです。禁止区分に挙がっている画像関連の項目は「フォトリアルな画像(ディープフェイク)の作成」だけで、模式図や図解はどちらとも書かれていません。編集者の判断に委ねられる案件として、開示は漏れなく行ってください。この規定は最も変更が多いので、投稿日に必ずページ本体を確認してください。
顕微鏡像やブロットの見栄えをAIで整えてもよいですか?
いけません。ElsevierとCell Pressは、一次的な観察・実験データを表す画像をAIで生成・加工してはならず、明るさ・コントラスト・カラーバランスの調整であっても確立された画像処理ソフトで行うよう定めています。WileyはAIで編集した写真を認めていません。Taylor & Francisは研究成果や臨床出力の生成・加工へのAI使用を禁じています。AIそのものを扱う方法論文を除き、この規則に例外はありません。
AI生成の図の著作権は誰にありますか?
米国では、著作権局が2025年1月の報告書で、プロンプトだけでは出力に対する著作権は生じにくいものの、人間が表現要素を決定した部分については全体または一部が保護されうると結論づけました。実務上は、自分で編集・構成した部分が多いほど立場は強くなります。雑誌側が気にするのは著作権の理論より、ツールの利用規約が掲載を許しているか、他人の作品を写していないか、という二点です。
Scientific Figureで作った図はAI生成に当たりますか?
当たります。その前提で開示してください。ここで作る図はすべてAIのレンダリングから始まり、それを著者が確認・編集します。有料プランでは図ごとに番号付きの出版ライセンス証明書を発行でき、推奨する凡例のクレジット「Created with scientificfigure.com (License SF-2026-XXXXXX)」は、開示と出所の記録を一行で兼ねます。編集者はscientificfigure.com/verifyで番号を照合できます。
次に読む
模式図かデータかの問いが片づけば、規定の問いはすぐに片づきます。時間がかかるのは、査読者がどう描かれたかを一度も考えずに済むほど図解を良くすることのほうです。
- 科学的な図の作り方 — 段幅、文字サイズ、線の太さ、ファイル形式。どの規定も免除してくれない部分です。
- グラフィカルアブストラクトの要件 — Elsevierが別扱いにする唯一の図と、各誌がそこに求めるもの。
- BioRenderの代替ツール — 無料プランから掲載できるイラストツールとできないツール。今では編集者が尋ねる質問です。
参考資料
- Elsevier — Generative AI policies for journals — Elsevierhttps://www.elsevier.com/about/policies-and-standards/generative-ai-policies-for-journals2026年9月21日 閲覧
- Cell Press — Journal policies: Generative AI and figures, images, and artwork — Cell Press (Elsevier)https://www.cell.com/cell/information-for-authors/journal-policies#generative2026年9月21日 閲覧
- Nature Portfolio — Editorial policies: Artificial Intelligence (AI) — Springer Naturehttps://www.nature.com/nature-portfolio/editorial-policies/ai2026年9月21日 閲覧
- Science Journals: Editorial Policies — AAAShttps://www.science.org/content/page/science-journals-editorial-policies2026年9月21日 閲覧
- Wiley — Best Practice Guidelines on Research Integrity and Publishing Ethics — Wileyhttps://authorservices.wiley.com/ethics-guidelines/index.html2026年9月21日 閲覧
- Wiley — AI Guidelines for Researchers — Wileyhttps://www.wiley.com/en-us/publish/article/ai-guidelines/2026年9月21日 閲覧
- IEEE Author Center — Submission and Peer Review Policies — IEEEhttps://journals.ieeeauthorcenter.ieee.org/become-an-ieee-journal-author/publishing-ethics/guidelines-and-policies/submission-and-peer-review-policies/2026年9月21日 閲覧
- JAMA — Instructions for Authors — JAMA Networkhttps://jamanetwork.com/journals/jama/pages/instructions-for-authors2026年9月21日 閲覧
- Taylor & Francis — AI Policy — Taylor & Francishttps://taylorandfrancis.com/our-policies/ai-policy/2026年9月21日 閲覧
- Frontiers — Policies and publication ethics — Frontiershttps://www.frontiersin.org/guidelines/policies-and-publication-ethics2026年9月21日 閲覧
- Retraction: Cellular functions of spermatogonial stem cells in relation to JAK/STAT signaling pathway — Frontiers in Cell and Developmental Biologyhttps://www.frontiersin.org/journals/cell-and-developmental-biology/articles/10.3389/fcell.2024.1386861/full2026年9月21日 閲覧
- BMJ — AI use policy — BMJhttps://authors.bmj.com/policies/ai-use/2026年9月21日 閲覧
- Sage — Artificial intelligence policy — Sagehttps://us.sagepub.com/en-us/nam/artificial-intelligence-policy2026年9月21日 閲覧
- MDPI — Research and Publication Ethics — MDPIhttps://www.mdpi.com/ethics2026年9月21日 閲覧
- PLOS ONE — Ethical Publishing Practice — PLOShttps://journals.plos.org/plosone/s/ethical-publishing-practice2026年9月21日 閲覧
- COPE position statement — Authorship and AI tools — Committee on Publication Ethicshttps://publicationethics.org/guidance/cope-position/authorship-and-ai-tools2026年9月21日 閲覧
- ICMJE Recommendations — Defining the Role of Authors and Contributors — International Committee of Medical Journal Editorshttps://www.icmje.org/recommendations/browse/roles-and-responsibilities/defining-the-role-of-authors-and-contributors.html2026年9月21日 閲覧
- WAME Recommendations — Chatbots, Generative AI, and Scholarly Manuscripts — World Association of Medical Editorshttps://wame.org/page3.php?id=1062026年9月21日 閲覧
- Copyright and Artificial Intelligence, Part 2: Copyrightability (January 2025) — United States Copyright Officehttps://www.copyright.gov/ai/Copyright-and-Artificial-Intelligence-Part-2-Copyrightability-Report.pdf2026年9月21日 閲覧
本文中の雑誌名・学会名・製品名は各権利者の商標です。本ページは独立した編集コンテンツであり、これらとの提携・許諾・推奨関係はありません。仕様は変更されます。投稿・印刷の前に、上記の公式ソースで各要件を必ずご確認ください。
