Scientific Figure
折れ線グラフツール

折れ線グラフ作成ツール(ラインチャートメーカー)

経時変化、増殖曲線、用量反応のデータから折れ線グラフを作ります。点、エラーバー、軸の目盛りは、描く前にすべて入力した数値からコードで計算します。実験レポート、学位論文、論文の図のためのツールです。

折れ線グラフのスタイル

5 つのジャーナルプリセットを、それぞれ別の研究で描きました。1 日のなかで逆位相に振動する Per2 と Bmal1、赤色光下での Col-0 と phyB-9 の胚軸伸長、3 種類の処置での MC38 腫瘍体積、52 週間のベースラインからの HbA1c 変化量、アミラーゼの最適温度。カードを選ぶとデータを読み込みます。

Nature
Science
Cell Press
臨床系グレースケール
ダークスライド

折れ線グラフの例

カードに載せたプロンプトと数値から、このツールで描いた折れ線グラフ 4 例です。LB 培地と M9 グルコース培地での大腸菌の増殖曲線(OD600 を log₁₀ 軸で)、シスプラチンとドキソルビシンによる HeLa 細胞の生存率(濃度は対数軸)、野生型と db/db マウスのブドウ糖負荷試験(各時点 4 匹から平均 ± SEM を算出)、0〜24 週の試験 3 群の収縮期血圧(測定した間隔どおりに配置)。クリックするとプロンプトと数値が入力欄に読み込まれます。

増殖曲線、y 軸を対数
用量反応、x 軸を対数
反復から平均 ± SEM
3 群、不等間隔の来院

折れ線グラフとは?

折れ線グラフは、時間や用量のように順序のある x の変数に対して測定値をとり、隣り合う点を線分で結んで値の変化を見せるグラフです。 1 本の線が 1 つの条件または群に対応します。x 軸は数直線か、順序の決まった来院の並びなので、点と点の間隔にも意味があり、2 点間の傾きはその区間の変化の割合を表します。研究の図では、各点は多くの場合平均値で、それぞれにエラーバーが付きます。

この折れ線グラフ作成ツールについて

  • x の値を一度だけ入力し(時間(h): 0, 2, 4, 8)、条件ごとに 1 行ずつ線を書くか、1 列目に x、続く列に線を 1 本ずつ並べた CSV・TSV・Excel の表を添付します。線は 6 本、x の値は 40 個までです。
  • 同じ見出しの列は反復として読み取り、コードで平均します。エラーバーの既定は SD で、SEM や 95%信頼区間と書けばそちらになります。「KO SD」のような見出しの列は、その線の ± の値として扱います。
  • サンプリングの間隔が不均等でも、x 軸上では実際の間隔のまま配置します。濃度には x 軸の対数、菌数や OD には y 軸の対数を指定すると、目盛りが 10 の累乗の位置に置かれます。
  • 線ごとにマーカーの形を変えます。凡例は右端で線が終わる高さの順に並べ、データのない隅に置きます。
  • 再生成のたびにデータから点を組み立て直します。ジャーナルプリセットや配色を変えても変わるのは線の見た目だけで、各点の位置は動きません。

作成できる折れ線グラフの種類

実験やレポートでよく使う 6 種類の折れ線グラフと、それぞれの違い、ツールに描かせるための書き方です。

時間経過の折れ線グラフ(時系列)

1 つの測定値を時間に沿って追い、条件ごとに 1 本の線を引きます。 日ごとの細胞数、週ごとの体重、記録中の信号などに使います。時点を数値で書けば(日: 0, 3, 7, 14, 28)間隔が比例して保たれるので、不均等なサンプリングが等間隔に見えてしまうことはありません。x 軸のタイトルには「時間(h)」「処置後の日数」のように単位を入れます。

エラーバー付きの折れ線グラフ

各点は平均値で、バーはそのばらつきか不確かさを示します。 時点ごとの反復を 1.0/1.2/0.9 のように書くか、同じ見出しの反復列を添付すれば、平均はコードで計算されます。SD は反復がどれだけ散らばっているかを、SEM と 95%信頼区間は平均そのものがどれだけ正確に決まっているかを表します。使うものを指定し、図の説明文に n とあわせて明記してください。

2 本の折れ線グラフ、複数の折れ線グラフ

同じ x の値に沿って、2〜6 本の線を 1 組の軸の上で比べます。 2 本なら処理群と対照群を並べ、それ以上なら用量群や遺伝子型ごとに引きます。線は読み手が比べるべきものだけに絞ってください。4〜5 本を超えると色とマーカーの区別がつきにくくなり、x 軸を共有するパネルを縦に並べた方が読みやすくなります。

対数スケールの細菌増殖曲線

菌体密度や生菌数を対数の y 軸にとって時間に対して描くと、指数関数的な増殖が直線になります。 この片対数グラフでは誘導期・対数増殖期・定常期・死滅期がはっきり分かれ、直線部分の傾きから比増殖速度が求まります。「y 軸を対数スケールで」と書き、0 より大きい OD600 または CFU/mL の値を入れてください。

用量反応曲線

反応を対数の x 軸にとった濃度に対して描き、効果なしから最大効果までを示します。 濃度はふつう 10 倍や 3 倍の段階で上げるので、対数軸なら等間隔に並びます。「x 軸を対数で」と書いてください。溶媒対照の用量 0 は対数軸上に置けないため、注記を付けて省きます。測定した点は与えられたとおりに結び、シグモイド曲線のフィッティングはせず、指定のない EC50 も描きません。

ベースラインから追跡期間までの反復測定

予定された来院ごとの群平均で、ベースラインからの変化量で示すことも多い形です。 臨床試験や介入研究では、ベースライン、4 週、12 週、24 週のように報告します。週を数値で書けば実際の間隔を保ち、ラベルで書けば来院を等間隔に並べます。0 から始まって 0 を下回る線はそのまま変化を表すので、y 軸は 0 より下まで伸ばして収めます。

折れ線グラフの作り方

1

x と線を入力する

x の値を一度だけ書き(時間(min): 0, 15, 30, 60)、続けて群ごとに 1 行ずつ線を書きます(WT: 98, 208, 178, 142)。プレートリーダーや表計算ソフトから書き出した CSV・Excel を添付してもかまいません。

2

バーと軸の意味を指定する

エラーバーの種類(SD、SEM、95%信頼区間)を指定し、値が何桁にもわたるときは対数軸を選び、各軸のタイトルは単位とともに「」で囲んで書きます。

3

ジャーナルスタイルを選んで生成する

Nature・Science・Cell Press のプリセット、臨床系グレースケール、発表用のダークスライドから選びます。点の位置、目盛り、凡例の順はデータで決まるので、プリセットで変わるのは線の太さ、マーカー、色だけです。

データに合った軸とエラーバーの選び方

折れ線グラフの失敗の多くは軸の選び方にあります。不均等な時点に等間隔の目盛りを付ける、1,000 倍に増える値を線形軸で描く、y 軸を 2 本にする、といったものです。下の表でデータと設定を照らし合わせてください。

データX 軸Y 軸エラーバー
0、1、2、4、8、24 h のサンプル実際の間隔どおりの線形の時間軸線形独立した繰り返し実験の SD または SEM
増殖中の OD600 または CFU/mL線形の時間軸Log₁₀(片対数グラフ)生物学的反復の SD
0.1〜10,000 nM での反応Log₁₀ 濃度線形、対照に対する %SEM または 95%信頼区間
ベースラインと 4、12、24 週の来院週を数値で、または来院を等間隔のラベルでベースラインからの変化量(0 をまたぐ)95%信頼区間
単位の違う 2 つの変数共通の時間軸 1 本縦に並べた 2 つのパネル、それぞれに y 軸変数ごとに上の行に準じる
代表的な 1 回の実験上と同じ上と同じなし(n = 1 のため)

エラーバーは独立した繰り返し実験に付けるもので、技術的反復に付けるものではありません。 代表的な 1 回の実験は n = 1 なのでエラーバーを付けず、1 回の実験内の反復ウェルが示すのは生物学的なばらつきではなくピペッティングの精度です(Cumming, Fidler and Vaux, 2007)。

折れ線グラフから求める傾き、増殖速度、倍加時間

折れ線グラフの 2 点間の傾きは、その区間の平均の変化の割合です。片対数の増殖曲線では直線部分の傾きが比増殖速度で、そこから倍加時間が決まります。

変化の割合 = (y₂ − y₁) / (x₂ − x₁) μ = (ln N₂ − ln N₁) / (t₂ − t₁) t_d = ln 2 / μ

言葉で説明すると

変化の割合は y の増加量を x の増加量で割ったもの、比増殖速度は 1 時間あたりの ln N の増加量、倍加時間は 0.693 をその比増殖速度で割った値です。

上の増殖曲線の例では、LB 培地で OD600 が 3 h の 0.12 から 5 h の 0.5 に上がるので、μ = (ln 0.5 − ln 0.12) / 2 h = 0.71 /h、t_d = 0.693 / 0.71 ≈ 0.97 h です。このツールは点を描くだけで、傾きの計算や曲線のフィッティングは行いません。報告する速度は図の説明文に書いてください。

折れ線グラフについての質問

自分のデータで折れ線グラフを作るには?

x の値を一度書き、続けて群ごとに 1 行ずつ線を書くか、表計算のファイルを添付します。 例:時間(h): 0, 2, 4, 8。対照: 0.05, 0.12, 0.31, 0.9。処理: 0.05, 0.09, 0.18, 0.4。エラーバーが必要なら各点の反復を 0.05/0.06/0.05 のように書いて「平均 ± SEM」、増殖データなら「y 軸を対数」と加え、軸のタイトルは「」で囲みます。点と目盛りは、描画の前にこれらの数値から計算されます。

折れ線グラフと散布図、どちらを使えばいい?

時間、用量、来院のように x に順序があり、各点が前の点から続いているなら折れ線グラフ、x と y の組がそれぞれ独立した観測なら散布図です。 点を線で結ぶと、その間も連続して変化したと主張することになります。時間経過ではそれが成り立ちますが、たとえば何人もの身長と体重では成り立ちません。対応のある測定値に回帰直線や相関を付けるなら、散布図作成ツールを使ってください。

折れ線グラフのエラーバーは SD と SEM のどちら?

測定値のばらつきを示すなら SD、平均値どうしを比べるなら SEM か 95%信頼区間です。 どちらを選んでも、図の説明文に種類と n(各点のもとになった独立した実験や動物の数)を書く必要があります(Cumming, Fidler and Vaux, J Cell Biol 2007)。n = 3 なら、エラーバーより個々の値をプロットした方がわかりやすいことがよくあります。

y 軸を対数にするのはどんなとき?

値がおよそ 1 桁以上にわたり、細菌の増殖、ウイルス力価、段階希釈のように掛け算で変化するときです。 対数軸では等しい比が等しい距離になるので、一定の指数関数的な増殖は直線で描かれます。値はすべて 0 より大きくなければなりません。計数 0 は対数軸に置けないため、その場合ツールは線形軸のままにして理由を伝えます。

折れ線グラフに y 軸を 2 本付けられる?

このツールでは付けられず、多くのジャーナルも推奨していません。2 軸のグラフで 2 本の線がどこで交わるかは、各軸の範囲の決め方だけで変わってしまうからです。 y 軸を 2 本、または別々のパネルを指定すると、x 軸を共有するパネルを縦に並べ、それぞれに y 軸と目盛りを付けて描きます。

x 軸の時点が等間隔に並ばないのはなぜ?

時間として等間隔ではないからです。 0、1、2、4、8、24 h のサンプルは実際の位置に置かれるので、2 点間の傾きは本当の速度を表します。x の値が時間でなく来院名なら、ラベルとして書けば(ベースライン、4 週、12 週)書いた順に等間隔で並びます。

点は直線で結ぶ? なめらかな曲線で結ぶ?

モデルがない限り直線です。 直線は測定と測定の間に何が起きたかについて何も主張しませんが、なめらかな曲線は誰も測っていない値をほのめかし、フィッティングしたシグモイド曲線にはそのパラメータが必要です。なめらかな曲線を指定すると、すべての点を正確に通り、行き過ぎのない曲線を描きます。用量反応曲線のフィッティングは統計ソフトで行い、その曲線の値を入力してください。

折れ線グラフの図の説明文には何を書く?

点が何か、エラーバーが何か、各点の n、線が何を結んでいるかです。 例:「野生型マウスと db/db マウスにおける経口ブドウ糖負荷後の血糖値。点は平均 ± SEM、各群 n = 4 匹。線は連続する時点を結ぶ。」図に有意差を示すなら、統計検定の方法も加えます。

1 枚の折れ線グラフに何本まで線を引ける?

このツールでは 1 本 40 点までの線を 6 本まで描けますが、読み手にとって現実的なのは 4〜5 本までです。 線ごとに色とマーカーの形(丸、四角、三角、ひし形、逆三角、六角形)を変え、グレースケールのプリセットでは破線のパターンも変えます。それ以上になるなら、条件をパネルに分けてください。

折れ線グラフとラインチャートは同じもの?

同じものです。ラインチャートは株価やビジネス資料でよく見る呼び方で、算数・理科の授業や Excel では折れ線グラフと呼びます。 どちらも順序のある x 軸に対して値をとり、線で結びます。ランシーケンスプロット(run-sequence plot)は測定した順に値を並べた折れ線グラフで、水準のずれやドリフトを見つけるのに使います(NIST/SEMATECH e-Handbook)。

AI が数値を変えることはない?

ありません。各点は正確な座標として画像モデルに渡されます。 反復の平均、SD・SEM・95%信頼区間の端、両軸の範囲、目盛りのラベル、凡例の順は、生成のたびにデータからコードで計算します。モデルには、平均・平滑化・並べ替えをせず、各点を指定の値どおりに置くよう指示しています。

出典

データから折れ線グラフを作る

時点と値を入力するか表計算のファイルを添付すれば、すべての点とエラーバーをコードで計算した、ジャーナル風の折れ線グラフができあがります。

折れ線グラフを作る